有名校である理由:
大学の
知名度の他に、ノーベル賞やフルブライトやRhode奨学金を受賞した教授の数、教授の国立科学アカデミー会員数、正教授の数
、リサーチの数、大学の出版数、財政などで決まります。
学生側から見れば、入学資格の基準、入学難関度、学部と教授の知名度、奨学資金、入学を受託した学生数、教授と学生の比率などが考慮されます。
財政難の大学ほどパートの講師が多い・博士号を持つ教授の数が少ない。
有名大学のエリート教授達は自分の研究や本の出版に明け暮れて学士課程のクラスで教えないのが普通です。
それが一時社会問題になった為、是正した大学も中にはありますが。大学側からすれば教授の研究成果が大学の名誉と収入(特許など)に関わる為、そのバランスが難しいところです)。
図書蔵書数も大学ランキングの一目安です。コンピューター数からも大学の財政が図れるでしょう。
その他、大学がどの学部を重視し資金をつぎ込むか、奨学金額もランキングの変数に入ります。
アメリカの大学・大学院は、専攻学部ごとにランクがありす。
ハーバード大学が全分野で有名だとは限らないのです。
最近イギリスの一出版会社が世界の大学院ランキングを発表しましたが、
その基準は、学生の構成(外国人学生の数)、
卒業後の就職先、卒業生の社会におけるリーダー的ポジッション、大学が一人の学生に投資する金額、奨学資金等です。
アジアではシンガポール、韓国がランキングに入りましたが、日本のいわゆる一流校と思われている大学の名前はどこにも見当りません。
大学・大学院のランキングは誰が公表しても、必ず反対意見があります。毎年9月に発売されるUS_ニューズ&ワールド・レポート誌のランキングにいたっては、最初から大学の
知名度を計算に入れている、ランキングの基準を提示しないで順位を並べただけだと、人気こそありますが、学界から喧喧轟々の非難を受けています. ランキングは、何を基準にするかで
結果に大きく左右します。
会社によってランキングの基準が違う
:エコノミスト誌から抜粋
2002年10月10日木曜日は、
米一流ビジネススクールの学生部長やスタッフにとって嫌な夜であった。エコノミスト誌がランキングをプレスリリースした後で、ビジネスウィーク
社は二年に一回のランキング発表時間をオンラインでカウンドダウンし始めたからだ。それはアメリカのビジネススクール30校とアメリカ国外のエリート大學10校にとってさ
らなる苦痛に耐えることでもあった
ランキングが上がった大學は入学志願者が殺到するが、落ちた大學は卒業生や理事達から反撃を食らう。
過去14年間、エコノミスト誌の姉妹会社、エコノミスト.インテリゲンス.ユニット(EIU)
誌は、世界中のMBA校案内を発行してきている。2002年10月11日には始めて、世界のビジネススクールのランキングを発表した。同誌は、ノースウエスタン大學のケログ.ビジネススクールを第一位
に選んだ。この学校は1988年
にもビジネス.ウィーク
社の米ビジネス.スクールのランキングでトップに立ったことがある。
U.S.ニュース&ワールド.レポートは、1990年に始めて大学のランキングを発表したが、ランキング
・リストにビジネス.スクールのないプリンストン大學を入れた。それを意味深な笑みを浮かべて眺めていたのは、他ならぬライバル会社、ウォール.ストリート.ジャーナルとファイナンシャル.タイムズである。
これら2社も独自のランキングを発表しているからだ。
ランキングがそれぞれの会社によって違うのは、バラエティを出すために算出基準が異なるからである. EIUは、学生の市場に絞って、学生達はMBAコースから何を一番期待しているか
、大学はそれにどう対応しているかを基準にしている。ファイナンシャル.タイズムは、MBA卒業
生のサラリー昇給率と、それがどのレベルまで上がったかと学校のリサーチに重きをおいている(博士過程のない大學はここで不利になる)。ウォール.ストリート.ジャーナルは、大企業のリクルーターから見たビジネススクールを評価している。この方法が問題になっているのは、大學側が、ランキング
調査員を推薦することだ。母校を卒業した調査員を推薦すれば母校のランキングが上がるのは間違いない. ビジネスウィーク誌は、他のビジネススクール
からの編入生を対象外にした学生の意見を元にランキングを出す。
トップに入らないビジネススクールは、陰でこれらのランキング結果に不満を表す。ダートマス.カレッジのタック、ビジネス.スクール部長、ポール.デイノス氏は、調査の質問に答えるためにスタッフが費やす時間が大きいと嘆く。彼自身も全体のプロセスに一通り目を通すことにしている。
それは、一流大學の総合点にはほとんど差がないため、一つの質問を誤って解釈すると、ランキングに大きく響くからである。 彼は、ランキングが
大学の革新と、学生の要望を受けいれる点でプラスになると
賛同している。
公に不満を言う大学教授もいる。エール大學のビジネススクールは規模が小さい。そこで教鞭を取る
アイボ.ウェルチ教授は、”学生達
が決めるランキングと、
周到な調査を基に出すランキングは、いつもハーバードが一位、ワートンが二位、ケログが3位といったように、おおよその点で一致している。その理由は、殆どの調査
が大企業のリクルーターの見解に比重をおいているからだ。明らかに、リクルーター達は有名大學出身である。自然、彼等は自分の卒業校に票を投じるわけ
である"と説明している.
学んだことを一桁の数字で表すのは疑問が残ると言うのは、カナダのマクギル大學のヘンリミンツバーグ氏だ。"ランキングは、MBA取得者がgoodマネージャーになっているかどうかを見ていない。ある大學は点数を上げるために虚偽のデータを出している。
しかし、ランキングは、大學が学生達を考慮に入れたビジネススクールのあり方を考えさせるに役に立っている”。
ジョン.バイン氏が、ビジネス.ウィーク誌の購読率を上げるために大学のランキングを創案した当時、その内容については余り責任を持っていなかった。彼は
今、”ビジネス以外のコースにランクを付ければ、大学は学生と雇用者を惹きつけるために競走することになるかも知れない”と言っている.
下に挙げるのは、エコノミスト誌が独自の調査で2002年10月10日に発表した各雑誌のランキング表である。数字は順位を示す
|